気ままに生きる男の気ままな日常

非正規雇用で気ままに生きている男が気ままに綴っています。

フリースクール……それは「子供」時代への回帰……

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 1999年、不登校児だった僕は、中学3年に進級とほぼ同時に、市の公民館の一室にある、生徒数総勢10名程度のフリースクールへと通うこととなった。

 

詳しい制度はよく分からなかったが、フリースクールへ通えば、現時点で籍を置いている学校に「出席」している扱いを受けれるのだ。つまりは、学校へ行く代わりにフリースクールへ通うことで出席日数を得ることが出来るというわけだ。

 

 

そのようなシステムであるため、通学は当然週5日である。

だが、就学時間は午前9時から午後3時までの6時間で、通常の学校より若干短い。

 

時間割はというと、まず午前9時から午前11時までの2時間は自由時間。

教室内で各々好きなことをして過ごす。僕は大抵本を読んでいたが、たまに他の生徒とカードゲームをすることもあった。他にも絵を描いたり、雑談したり、PCゲームに興じたりする生徒もいた。

 

午前11時から正午までは、自習時間だ。

各自、自宅から持ってきた教材で、好きなように勉強する時間だ。

僕は漢字と数学のテキストをひたすら解いていた(多分くもんのテキストだったと思う)。

 

正午から午後1時までは、昼食。

食後は教室に置いてあるTVゲームで遊ぶことが許されていた。

僕を含め、男子生徒はほぼ全員でゲームに興じていた。

 

午後1時から3時までは、近所の公園へ行って外遊びをする。

球技に興じる生徒もいたが、僕は仲の良かった生徒と雑談していることが多かったと記憶している。

 

 ……フリースクールへ通って一番嬉しかったことは、自分と同じ境遇、そして同じメンタルを有している人達と時間を共有出来たことだ。

僕と同じく彼らは不登校になってしまうだけあって、成績を競い合ったり、内申点を上げることに血道を上げるといった所謂「大人」の価値観を嫌う、「子供」であった。

僕が漫画やゲームといった遊びの話題ばかり話しても、小馬鹿にしてきた中学の同級生と違い、いっしょに楽しんでくれた。

 

フリースクールへ通っていた間だけは、無邪気な「子供」の時代に戻れたような気がした……。