「装甲騎兵ボトムズ」との出会い
フリースクールへ通っていた時を含めた不登校時代に僕がしていたことは、母の買い物に付き合ったり、レンタルビデオ店に通うことだった……というのは、以前の記事で書いた。(詳細は以下の記事にて)
今回は、そのレンタルビデオ店通いをしていたときの、ある出会いについて少し綴る……。
中学2年……正に不登校の最中にあったある日、いつものように近所のレンタルビデオ店に昼間から入り浸っていた。
いつもは特撮ヒーローモノやSF映画を借りるのだが、その日は普段余り見ることのないアニメのコーナーへ足を運んだ。そこで偶然あるタイトルが目に入った。それは……、
「装甲騎兵ボトムズ」
……というタイトルのアニメであった。
「装甲騎兵ボトムズ」……そういえば、幼少期に再放送で少し視たことがあった。
所謂ロボットアクションアニメなのだが、全体的にやたら暗い雰囲気で、登場するロボットも武骨なデザインで、しかも主人公機らしき存在も登場せず、何だかとても地味なイメージした抱かなかったのを覚えていた……。
そんな地味なイメージの作品を当時の僕は、何となく手に取って借りてみたのである。
そして……見事にハマってしまったのだ!
とある架空の銀河系にて、100年もの間続いた戦争によって荒廃した世界を舞台に、幼少期から戦争しか知らずに育った自閉症の主人公が、各地を転戦していく……というのが大まかなあらすじであるのだが、僕はこの「幼少期から戦争しか知らずに育った自閉症の男」という主人公の設定に、学校に馴染めず不登校児となってしまった自分の境遇と重ね合わせて、深く共感したのである。
それからというもの、僕は何か悩みを抱く度にこの作品から元気を貰っていたように思う。この作品については、いつかじっくりと綴っていきたいと思う……。