気ままに生きる男の気ままな日常

非正規雇用で気ままに生きている男が気ままに綴っています。

電力会社での勤務……それは束の間の平穏……

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2013年11月にパチンコの製造の仕事を辞めた。

精神に限界がきていたのと、主流派であるヤンキー連中と不仲であったことで、会社内での立場も悪かったのだ。

 

 

その後始めた仕事は、とある電力会社での電力メーターの組付けだ。

と言っても僕が任されていたのは組付けではなく、組み終わったメーターが正常に作動するかどうかを検査する仕事だった。……つくづく検査に縁があるものだ……(笑)。

 

ここは実に快適な職場だった。検査の仕事は専用の機械を使用するのだが、別に専門的な知識など必要なく(だから派遣に任せているのだが…)、且つ休む間もなく手を動かし続けなければならない組付けと違って、基本的にはメーターを機械にかけた後、手作業で少し微調整を加えてボタンを押すだけである(その後機械が「不合格」を伝えてきたら、さらに微調整を加えてボタンを押す…ということを「合格」が出るまで繰り返す)。

 

人間関係も良好で、仲のいい友人が何人も出来たものだ(その中の一人とは、後に悲しい別れをすることになるのだが……)。余談だがその友人の中には、なんと僕が高校生の頃に通っていたホビーショップ(高校生の頃、僕は特撮ヒーローマニアでもあったのだ)の店員だった人がいた。彼とは当然特撮ネタで盛り上がった。

 

さらにその会社は、通常は正社員やパート従業員のみが対象である社員旅行に、派遣社員も連れて行ってくれた。しかも4つあるコースの中から好きなコースを選べるという大変豪華な内容であった(僕が選んだのは、京都観光のコースだった)。

 

楽な業務内容、良好な人間関係、素晴らしい好待遇……僕が経験してきた中では間違いなく一番の職場であった。しかし、そのようなことは長くは続かないものである。

1年半を過ぎた頃、会社で作っているメーターの受注が激減したのだ。

ニュース等でご覧の方もいるだろう。電子式のメーター……所謂スマートメーターの導入により、それまで主流だった機械式のメーターの需要が全く無くなってしまったのだ……。

 

それまで機械式のメーターで利益を上げていた会社の業績は急激に傾いた。

それに伴い、大量の派遣切りが行われた……否、派遣のみならずパートや契約社員すらも解雇の憂き目にあった(それでも退職金のようなものが出るあたりはさすがだとは思った)。

 

僕は解雇こそ免れたが、会社が業績悪化の混乱で殆ど機能のマヒしている状態では、碌に仕事をまわしてもらえず、たちまち社内ニート状態となってしまった……。

 

そんな状態に耐えられなくなった僕は、止む無くその会社も退職することとなる……。