気ままに生きる男の気ままな日常

非正規雇用で気ままに生きている男が気ままに綴っています。

捨てたはずの恋愛感情……そして負った心の傷……(後編)

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2016年、僕はとある給湯器を製造している会社に勤めることになった。

そこである女性を好きになってしまった。様々な想いがない交ぜとなり、とても辛い日々を過ごしていた……。(詳細は前編にて↓)

 

 

 

 

chijoji.hatenablog.com

 


 

しかし、そんな僕をさらなる苦痛が襲うこととなる……。

 

僕が好きな女性(仮にAさんとする)が所属していた部署は、20代の女性が多く所属している事務型の部署であった。問題はその部署の責任者であった……。

 

年齢は女性陣と同じ20代の男。当時の僕はこの時点で疑問を感じた。若い女性が多数所属している部署の責任者に彼女達と年齢の違わない男性を据えるとは、少し無神経過ぎるのでは…。間違いが起こらない可能性は無いとは言い切れないだろう。よしんば当人たちは何とも感じないにしても、周囲からの印象は良くないのでは……と思ってしまったのだ(今にして思えば我ながら神経質過ぎると思う……)。

 

加えてその男は、素行の悪さがかなり目立った。上司や女性の前でも平気で椅子の上で立膝やあぐらをかいたり股を広げる、女性相手に下卑た笑いや言葉を使う。休み時間はというと部署の女性の一部を休憩室に侍らせて、まるでハーレムの王様気取りであった。

 

僕はこのような素行の悪い人間は、男女問わず嫌悪感しか覚えない。

何故なら僕だったら、余程親しい間柄でない限り人前(異性なら尚更であるが)で素行不良な行いをするなど想像すら出来ないし、絶対にしないだろうからだ(少なくとも今まで交際してきた相手にはしなかった)。従ってそのような行いが平気で出来る人間を理解出来ないのだ。

 

そんな僕だからその男がAさんと話している光景は正視に耐えなかった。

彼はAさんの前でも当然ながら上記のような振る舞いを見せていた。自分の好きな女性が自分の最も嫌悪するタイプの男と会話をし、愛想笑いを浮かべている様を毎日見せられるのは、僕に拷問にも似た精神的苦痛を与えた……。

 

初めは「彼女は上司が相手だから仕方なく愛想良くしているだけだ」と思っていた。

だが日が経つにつれて、Aさんは彼の素行不良な行いに対して、自然に振る舞うようになり、屈託の無い笑顔すらを向けるようになっていった。まるで彼の全てに馴れ切ってしまったかのように……。

 

僕には信じ難かった。どのような素行不良な行いも、毎日見せられては馴れてしまうものなのか? それを自然なこととして受け入れられるのか? 人と人、男と女の「壁」とはそんなに簡単に崩せてしまうものなのか?

 

そのような疑問を抱きながら毎日彼らの馴れ合いを見せられている内に、僕は次第に「男女の馴れ合い」というものが、とても醜いものに感じられるようになり、それに対して激しい不潔感を抱くようになった……。

 

……それ以来、僕は男女が馴れ合っている光景を見ると、それが例えほんのちょっとした会話であっても激しい不潔感に襲われてしまい、胸ムカつきを覚えるようになってしまった。ひどいときは動悸が止まらなくなったり、嘔吐の衝動を覚えることもある……。

 

こうして僕は、「トラウマ」を抱えることとなった……。